まずはナポリの空港からレンタカーで50kmのソレントへ向かいました。ナポリ民謡 「帰れソレントへ」 で有名な、あのソレント。別荘地としても知られています。

これ、宝くじみたいだけど、ソレントの駐車券。
1ユーロで1時間停められます。近くの店で購入し、現在の年月日と時間を自分で削って
フロントガラスに置くというシステムです。
ソレントの街は階段は少ないものの段差は多い

ここ
はコルソ・イタリアというメイン通り、ドゥオーモの近くです。
歩道には、いちいち15センチほどの段差があり、何度も登ったり〜降りたり〜。
で、私はすっかりイライラモードになっちゃいました。
中心地タッソ広場あたりを軽く車椅子でお散歩してから、お土産屋さんがたくさん立ち並ぶ
サン・チェザーレオ通りへと突入。


車が入れないようになっていて、雰囲気のよい通りです。
ただし石畳のガタガタが激しいので車椅子の身では気が抜けません。後方に重心をかけて
ゆっくり走行しないと、くぼみに車椅子の前輪をとられてしまいますよ。
通りにはカンパーニャ産のレモン
を使ったリキュール「リモンチェッロ」や、かわいい絵柄のついた陶器の皿やキッチン用品を売るお店が多く、お土産に良さそうなものが見つかります。
たいていの店は扉がなく入りやすい感じなのですが、間口に20センチ程度の段差がひとつアリ
というパターンが多かったので、車椅子でショッピングをするにはちょっぴり人の助けが必要
ですね。
リモンチェッロの試飲がたくさんあって、ほろ酔い気分〜
ダンナ様の運転で ここナポリから南へ1200km爆走の旅、借りた車はルノー・メガーヌ。
イタリアのレンタカーはほとんどがマニュアル車です。
ネットで予約する際にカーナビをオーダーしておいたのですが、借りる場所(ナポリ)と
返す場所(パレルモ)が異なる場合は貸せないなぁ、と現地で突然言われました。
そう来たか。
レンタル料の安さに目がくらんで、日本に営業所のないイタリアのレンタカー会社を
選んでしまった私が間違いだったよ。
そういう大切なことは、予約のときに言って欲しいよね。
知ってたら 事前にネットで道順のチェックができたのに・・・
(ミシュランのHPだと、出発点と到着点を入力するだけで、曲がり角の場所や所要時間、
燃費等とっても詳しい情報が得られます。http://www.viamichelin.com)
ドライブインで地図買いました。
ナポリへ移動する日。バルセロナの中心カタルーニャ広場から空港までを結ぶエアポートバスがありました。
3.6ユーロ、青い色が目印です。

車椅子のまま乗れるよう、スロープが電動で出てきます。15分おきに出ていて予約不要。
事前にいろいろ手配しなくってもなんとかなる、というのがバルセロナのいいところです。
今回の飛行機は、ナポリ行きのクリックエア(エアバスA320)。新しくてキレイな飛行機です。
パリ - バレンシアのときのクリックエアと同様に車椅子の乗客は何故か「最後乗り」でした。
→ 以前の記事はコチラ

みんなの注目をあびながら アイルチェア (機内用車椅子)で機内へズンズン。
座席の肘掛けが上がるので自分ひとりでトランス(移乗)しようとしたら、
付き添っていてくれた体の大きな空港係員の男性が2人して「ノー、ノー !!」って。
で、かなり重い私をヒョイと持ち上げて座席に移してくれちゃいました。

日本の空港でもマッチョ系の係員さんを揃えてくれると心強いんだけどなぁ。
体育会系大学生をボランティアで起用、いいアイデアだと思いません?
バルセロナ - ナポリの飛行はわずか2時間。
短時間なので体がラクです。
↓ ナポリに着いたっ。

これは、飛行機のドアに直結できる特殊な車輌です。
車高を自在に変えられ、走行するときは普通の車の高さになるんです。
クリックエアは格安エアライン。いつも空港のはじっこに停止します。
飛行機を降りても空港建物の中につながっていません。
一般の人はタラップを使って一度地上に降りて、徒歩かバスで建物に移動することに
なります。車椅子ユーザーの場合は この特殊な車輌が迎えに来てくれて地上に降り、
そのまま建物まで連れて行ってくれるというわけ。
私を出迎えてくれた男性係員が、いきなり「コンニーチワ !」と日本語でご挨拶。
びっくり

奥様が日本人なんですって。
乗り降り自在の観光バス「バルセロナ バス ツーリスティック」で途中下車してみました。
ここはオリンピックポートという所。ビーチが3キロぐらい続き、雰囲気のよいレストランが
たくさん並んでいます。料理はセットメニューだと13〜25ユーロといったところです。
どのお店も車椅子で入れるようになっています。
皆さんお昼からアルコールをバッチリ飲んで気持ちよさそ〜にしています

海水浴を楽しむ人たちもいて、ちょっと江ノ島
みたい !?↓ 6月上旬の日曜日の状況です。


車椅子での移動もスムーズなため、たくさんの車椅子ユーザーを発見しましたよ。
マリーナの中には豪華なクルーザーがたくさん停泊しています。
スペイン人って何故こんなに豊かな暮らしができるんだろう、って不思議に思っちゃう。
カジノもありました
バルセロナの観光バス 「バルセロナ バス ツーリスティック」1日乗り放題で20ユーロ 日本語のイヤホンガイドつきです。
ルートが3つあり、停留所は全部で44か所、バルセロナの有名スポットを効率よく回ってくれます。

普通はバスの前方から乗りますが、車椅子の場合は中央の大きなドアから。
中にもちゃんと車椅子専用のスペースがあります。

散策してみたいな〜、と思ったら途中下車。
「どうする? ここで降りちゃう?」 みたいな感じで気ままにネ

バスの本数も多く、15分以上待たされることはありませんでした。
チケットは事前にネットでも購入出来ますが、そこまでする必要はないかも。
はじめて乗るときに係員に払えば良いだけですし、そもそも自由席ですから。
ちなみに どの停留所から開始しても構いません。

www.busturistic.com
料金は時々変わるみたい。公式サイトでチェックしてくださいね。
バルセロナといえばサッカーでしょ !ということで事前にネットで探して、バルセロナ在住の日本人が運営しているチケットショップに
車椅子席を手配していただきました。チケットはホテルに届けられチェックインの際に受け取る
ことができるので、とっても簡単 !
FCバルセロナ vs RCDエスパニョール2007年6月9日(土) 21:00〜

カンプノウスタジアム、信じられない大きさ。9万8千人以上収容できるなんて・・・

車椅子用のスペースです。
開始前、既に車椅子がギッシリの図。
あまりに混んでいるので、日本でのサッカー観戦のようにダンナ様と横に並んで観られる
状況ではありませんでした。付添人は近くで空いている席を見つけて座ってくださいとのこと。
ちなみに、カンプノウでは付添人のチケット代は無料なんですよ。
観客のほとんどがFCバルセロナを応援してますから、試合中は大変なコトになってます。
歓声は地鳴りのよう。叫ぶ、怒る、飛び上がって喜ぶ・・・
タバコを持ったまま手を振り上げている人なんかもいて、ちょっと怖い。ここではマナーなんて関係ないらしい

試合の結果はメッシが頑張ってくれたものの、2 VS 2で引き分けとなりました。
「熱狂の渦の中に巻き込まれている自分」って なんだか新鮮。
バルセロナの中心、カタルーニャ広場から1〜2分。車椅子で利用しやすいバイキングスタイルのカフェレストランです。

平日ランチで8.95ユーロ 1ドリンク付き、サラダが豊富なのがウリで 若い女性客が
多かったです。海外では なかなかイメージ通りの料理をオーダーできないことが
あるものですが、ここでは好きなものを好きなだけ選ぶことができるので、気軽に
食事を楽しめました。

写真右側のほうから入ってきて、はじめに ひたすら並んだサラダを好きなだけ取り、
次にドリンク、会計と続きます。
「これだけ? サラダしか食べられないの?」と一瞬不安になりましたが、会計を
済ませたあと(写真より左側)にピッツァ、パスタ、肉料理、デザートなどのコーナーが
がっつり続き、そこの部分は食べ放題。
色々な果物がまるごと置いてあったり、ソフトクリームマシンもありました。
コーヒー紅茶類は飲み放題です。
フランチャイズで7店舗あるそうですよ。
Lactuca ラクトゥカ (レタスという意味)
Rambla Catalunya 8 Barcelona, Spain
旅行中の野菜不足はココで補いませう。
オリビア プラザ ホテルOlivia Plaza Hotel ★★★★
ここに泊まることにしたのは、カタルーニャ広場の真ん前で観光や買い物に便利なこと、
そしてデザインがオシャレだったこと。2006年オープンです。
まずはメールでお願いしていた 車椅子用のアクセシブルルーム に通されました。
真っ先にシャワールームをチェック。
確かに車椅子で入れる幅はあるけど、あとはフツー。しかもシャワーチェアがない。
「シャワーの時の椅子の貸し出しは?」ときいたら
「ありません。床に座ってください」だって・・・
こんな対応はヨーロッパではよくあることなので驚きもしませんが、ホントがっかり。
私のような脊髄損傷の場合、両足が麻痺していて 人が支えても全く立てません。
車椅子から床に降りるのは落っこちればいいので簡単ですが、その逆は
体力とコツが重要で、私は人や台の助けがないとサクッと上がれないんです。
だから床に降りるなんていうのは、よっぽどの非常事態でないとやりません。
例えて言うならば、健常な人が「あぐら」をかいたまま両腕だけの力で床から車椅子に
這い上がるようなもの。足を使わず乗るってことです。
ヨーロッパでは、
車椅子用の部屋 イコール 車椅子で通れる部屋 程度の認識なんですよね。
そんなこんなで、悩んだ結果 一般のお部屋に替えてもらうことにしました。
これは替えてもらったあとの部屋の写真です。



この大きめな湯船が気に入りました。
湯船の中に座って両足を伸ばしてシャワーを浴びることができます。
蛇口が伸びてシャワーヘッドのようになるので、体を洗いやすくて便利。
湯船から出るときは、湯船のふちに両腕をついてお湯の浮力を借りて体を持ち上げ、
ふちに一度座ってから、車椅子にトランスします。

洗面台の高さは93センチもあり、手は洗えるものの、歯磨きはギリギリ。
口からすすいだ水を出すのがやっとなんです。
仕方ないので 洗顔時には湯船のシャワーヘッドを使うことにしました。
世の中ユニバーサルデザイン( = 誰もが使いやすいデザイン) の時代だといいますが、
これは誰のためのデザインなんでしょうね。
ダンナ様も 「水がシンクの外に飛び散って使いにくい」 と申しておりました。
今日の教訓 --- オシャレなホテルには試練あり
荷物をホテルに預けて、まだ朝早いバルセロナを車椅子で散策だっ。目指すはサグラダ・ファミリア !
片道2.5kmの道のりですが、歩道のコンディションが良くてびっくり。
正直、東京よりバリアフリー化が進んでいると感じました。
歩道から横断歩道に出るときにありがちな1センチ程度の段差さえもしっかり解消
されてるところが多く、車椅子での微妙なキャスター(前輪)上げなどほとんど必要
ありません。
歩道の幅がど〜んと広いグラシア通りを車椅子でスイスイ走りながら、途中
カサ・バトリョ、カサ・ミラといったガウディの代表作に見とれつつ、
いつのまにかサグラダ・ファミリアへ到着。

まるで今にも動き出しそうな躍動感。言葉が出ない。
車椅子で中に入れます。
↓ 出口付近のスロープ。ショップにも車椅子
で入れましたよ。
貸出用車椅子も完備してました。


