2008年02月22日 (金) | 編集 |

その旅行記をこれから何回かに分けて載せていこうかと。
25日間の長~い旅だったので、随分と写真がたまってるんですよ~。

パリ --- ルーブル美術館
バレンシア --- アメリカズカップ観戦 (世界最高峰のヨットレースです)
バルセロナ --- サッカー観戦 (FCバルセロナ VS RCDエスパニョール)
西地中海クルーズ --- 客船「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」 1週間の旅
レンタカーで爆走 南イタリア --- アマルフィ海岸を経てシチリア島をぐるり
シラクーサ --- ギリシャ劇場で観劇
ヨーロッパ内を移動する際の格安航空券の手配や、ホテルの情報など
車椅子ユーザー以外のかたにも参考にしていただけるような内容にしますね。


こちらはナポリ(イタリア)の超オススメ観光バス。
1日乗り降り自由で、日本語イヤホンガイド付きですぞ。

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2008年02月24日 (日) | 編集 |

セーヌ川の左岸モンパルナスにあるホテル モンパルナス・ダゲール を予約しました。
パリはどのホテルも値段がお高いのですが ここは室料95ユーロ(朝食別)、
3つ星にしては安いです。
車椅子の場合、あらかじめホテル内や入口の段差について確認しておく必要がありますが
ここはメールでの問合せにも丁寧に答えてくれたので とても印象が良かったですよ。

事前に教えてもらっていた通り 建物入口の段差は1段で15cmありますが
フロントからよく見えるため、姿が見えるとすぐに出てきてくれます。
こうした気遣いも嬉しいポイントだなぁ。

用意してくれたのは、フロントから最も近い 1号室でした。
コンパクトな部屋ながら落ち着く空間です。
部屋には小さなパティオ


朝食用ルームは地下にあり車椅子でのアクセスは出来ないけれど、頼めば朝食
(10ユーロ)を部屋に運んでくれます。
でも、モンパルナスには有名なカフェ

気分がいいですね~。
ホテルの4~5軒となりにはクロワッサンやジュースを売るパティスリーもあったし。
徒歩3分圏内には車椅子で入れるレストランや薬局をはじめ、自転車屋さんもあるので
車椅子のまさかのパンクにも対応できるかと。
今回は情報収集しながら旅を進めていくため、ノートPC持参です。
WiFi接続は無料、フロントでパスワードを教えてくれました。
お部屋でも感度良好だったので、スカイプで日本への無料通話も楽しみました。
フロントに据え置きのPCを使うなら4ユーロ/30分ですって。

94, rue Daguerre 75014 Paris

2008年02月25日 (月) | 編集 |

宿泊した部屋は車椅子用の部屋ではありませんが 快適でしたよ。
バスルームは広くって、車椅子で自由にクルクル転回できます。
便器高50cm、手すりは無いけど横の洗面台につかまることができるので乗り移り可能。
シンク高は ちょっと高めで82cm、ヒザが入るデザインなので 浅めに座って前傾すれば
顔をジャブジャブ洗えるという嬉しいつくり。
そう、ジャブジャブができるシンクってなかなか無いんですよね~。助かりました!!
たまに顔を濡らす程度でしか洗えないような所だってあるんですから。
(女性はお化粧を落とさなきゃいけないから、それじゃあ困るのですわよっ)

タオルやドライヤーには手が届くけれど、残念ながら鏡は高すぎて見えません。
マイ鏡を持参しましょうね。


バスタブから出るときは、湯船の両ふちに手を掛けて 腕の力だけで一気に体をもちあげ
ふちにお尻を乗っけます。湯船にお湯をためた状態だと浮力があってラクです。

94, rue Daguerre 75014 Paris

2008年02月27日 (水) | 編集 |

エドガーキネ駅近くを通ったところで、細長く連なるマルシェ(市場)を発見しました。
おっ、鳥の丸焼き


マルシェで売られているのは肉、魚、野菜、惣菜といった食品が中心で、
八百屋さんの店先には白アスパラやアーティチョーク (どちらも訪れた6月が旬 !) が
積まれていたり、枝につながったままのトマトがあったり、
オリーブ屋さんが10種類以上の味つきオリーブを並べていたり・・・
なぜか下着なんかもあって、女性陣がブラジャー(3ユーロ)の山をほじくり返して
お買い物に熱中してました。
まぁ、なにも露店でブラ買わなくても・・・て気もするが

お店は皆 台の上に商品を並べて仮設のテントを張る というシンプルな店構えなので
車椅子のままで見やすくなっています。目の前に商品がドン ! って感じ。
まっすぐな道沿いに店が連なっていて、途中 目立つ段差も無かったので
端から端まで楽しむことができました。
街の人たちの暮らしぶりを肌で感じる・・・これが旅のいいところ。
Marche Edgar Quinet (エドガーキネのマルシェ)
Bd. Edgar Quinet 75014
毎週水・土曜日 午前中のみ開催

2008年02月29日 (金) | 編集 |

タクシーで乗りつけ 入場の行列に加わろうとしたら、すぐに係の人が声をかけてくれて



このエレベーター、係員が常駐しており エレベータを必要とする人だけが
使用できるようになっているので、待たされることはありません。
で、エレベーターで下に降りたのですが、平日にもかかわらず すご~い人。
いろいろな言語が飛び交い、チケット売り場は大行列になっています。
だけど、障害者と同伴者はチケットを買う必要がありません。
無料なので並ばなくていいんです。
しかも障害者手帳など証明書の提示も求められませんでした。
というわけで、チケット売り場の近くにあるインフォメーションへ行き
日本語の案内図をいただきます。ここで車椅子の貸出しもしていますよ。
さて、いよいよ入場です。
車椅子用の順路は、一般と少し異なります。

SULLY(シュリー)と書かれた垂れ幕があり、その下に車椅子での順路が見えます。
壁に沿って奥へ進むと、エレベーターで展示フロアへ上がることができます。
(一般の人はエスカレーターです)
車椅子ユーザーに嬉しいお知らせ。
「モナリザ」前には車椅子ユーザーのスペースがあります。
モナリザの近くに行くと係のかたがすぐに手招きしてくれますよ。
一般のかたはモナリザから5mぐらい離れて見なければならないのですが、
車椅子ユーザーは それより手前の立ち入り禁止スペースに入ることができ
あの微笑みを独り占めできるので~す。
最前列の真正面なんだから !
誰にも遮られることなく時間無制限で鑑賞可。 あぁ来てよかった

ルーブルに行くなら午前中をおすすめします。
混雑を避けるという目的もありますが、鑑賞後にタクシーを拾いやすいから。
日本と違って観光地といえども空車がスタンバイしているわけではありません。
昼一番ぐらいであれば お客さんを降ろしたばかりのタクシーをゲットしやすいんです。

2008年03月01日 (土) | 編集 |

聞いたことのない人のほうが多いですよね、きっと。
スペインのイベリア航空が2006年に格安さをウリに設立した航空会社で
1区間20~50ユーロ(3,200円~8,000円)、めちゃ安です。
ヨーロッパのどこかからスペインに入りたいときにおすすめ。
ヨーロッパ内では格安航空会社の生き残り戦争が盛んゆえ、運がよければ
航空券が0.01ユーロ(1円)でGETできることだってあります(笑)
なんで「クリック」っていうのか? それはネットで予約するからなんですねぇ。

今回はパリ(フランス)のオルリー空港からバレンシア(スペイン) 2時間のフライトです。
空港でチェックインを済ませ「介助スタッフ

言われましたが、じっと待っているうちに搭乗アナウンスが始まり、
お客さんがみんな乗ってしまいました。
日本では車椅子ユーザーは先に乗るのが常識ですが・・・
ヨーロッパでは そうではないことがよくあります・・・
せっかく早めに来たのに意味ないじゃん・・・

ようやく介助スタッフが現れ 全員が機内で座っているところに
アイルチェア(機内用の小さな車椅子)で最後に乗り込みます。
みんなジロジロ見ないでよぅ~、出発が定刻より遅れてるのは私のせいじゃないよぅ~。
さすがおニューな航空会社、機内はピッカピカ、とても清潔です。
ドリンク類は有料販売、結構売れてます。
コーヒー、エスプレッソ、カプチーノ、ホットチョコレート 1.5E
コカコーラ、ファンタオレンジ、ネスティー 2.5E
ハイネケン、ワイン 3.5E
サンドイッチとコーヒーのセット 5.0E ほかにもいろいろ。


Web上で予約してそのままカード決済画面へ移動するので、お買い物感覚。
ただ、車椅子の場合はWebだけでは予約が完了しません。
1つの便に乗ることのできる障害者の人数には限りがあるらしく・・・
ネットで予約をしたあと、スペインに電話をし、車椅子であることと ネットで予約した
6桁コードを告げます。中学1年レベルの英語で十分通じますのでトライ してね。
日本の航空会社のように車椅子の種類や病名などいろいろ聞かれません。
予約コードのアルファベットを伝えるときは
「L of London」(ロンドンのL)、「N of NewYork」(ニューヨークのN)
というように念押しすると 先方に聞き取ってもらいやすいです。
国際電話って高いんでしょ、という人にはスカイプというインターネット電話がおすすめ。
日本 - スペイン 1分 3円以下


2008年03月07日 (金) | 編集 |

ここでの目的は世界最高峰のヨットレース アメリカズカップ

海のF1といわれている由緒あるレースで、ヨーロッパで実施されるのは152年ぶりです。
宿泊ホテルは booking.com で探して、ソルヴァーサ・バレンシアにしました。
素敵な外観で、建物入り口に段差はなく 自動ドアでラクに入ることができます。
WiFi接続が無料なのも このホテルを選んだポイントのひとつ。



中庭に出るための段差は わずか2cm。
昼間っからマダ~ムたちが優雅にワインのグラスをかたむけていましたよ。
ホテルからアメリカズカップの会場までは まっすぐ 1km、フラットで幅の広い歩道です。
途中にスーパーもあったりして、ちょうどよいお散歩コースになってました。
普段あんまり運動してないから、こういう時ぐらいがんばって車椅子をこがなくてはっ。
Solvasa Valencia ★★★★
Avenida Del Puerto, 129 Valencia
(2007年6月訪問)

2008年03月08日 (土) | 編集 |

103号室のアクセシブルルーム(車椅子室)です。

ベッドはクイーンサイズでゆったり。床は木目調のビニール素材で安普請に見えるけど
このほうが車椅子での移動がラクチンです。
(カーペットだとタイヤに抵抗がかかり、こぎづらいんですよ)
シャワー用の車椅子も置かれています。素晴らしい !!
洗面台の鏡はちゃんと顔が映る位置にあるし、姿見もあり、アメニティも充実。
シンク高は82cmと高めですがヒザが下に入ります。


ところが、良いお部屋だ・・・思った矢先に 不具合続出

セーフティボックスもテレビも壊れてるぢゃーないですか!!
アクセシブルルーム(車椅子室)は滅多に使われないから、ちゃんとメンテしていない様子。
4つ★ホテルでもこんなことがあるのですね。
修理はすぐに出来そうにない、とのことで 私はすっかり不機嫌に・・・

「車椅子用でなくていいから、ちゃんと使える部屋に替えてよっ」と交渉しました。
結局 リビングルームとバスタブがついた広めの119-A号室にアップグレード。
車椅子用の部屋ではないけれど、バスタブにつかりたい気分だったので好都合でした

Solvasa Valencia ★★★★
Avenida Del Puerto, 129 Valencia
(2007年6月訪問)

2008年03月13日 (木) | 編集 |

あまりバリアフリーを期待していなかったのですが、行ってみたら完璧。


ショップもレストランも車椅子でアクセスできるようになっていて、
車椅子トイレ


これはイタリアのチーム ルナロッサ・チャレンジ のシンジケート。
この中に開発費 数百億円ともいわれるレース艇が格納されてるわけで。
レースに参加する12チームはそれぞれショップを運営しているので、買い物も楽しめます。
ショップで一番人気があるのは、このルナロッサ・チャレンジでしょう。 きっぱり
プラダがスポンサーなので、ウェアやグッズにはプラダのマークがプリントされてるんです。
BMWオラクルチームのショップでは BMWのロゴが刺繍してあるウェアやカバンが
あったりして、男性陣の視線も釘付けにしています。
予選シリーズの冠スポンサー ルイ・ヴィトン

お店の中では 日焼けして肌を露出したセレブマダムたちがお買い物を楽しんでいる模様。
う~ん、ちょっと別世界か・・・


その名も HA RA JU KUP ( ハラジュカップ ? )
たぶん原宿とアメリカズカップをかけてるんだと思うんだけど。

これは その日本食レストランのバースペースです。
異国情緒を楽しんでいる最中だったので、結局 他のレストランで食事しちゃいましたが

どのお店もゆったりとしたつくりで 通路も広いので、車椅子での移動がラクチンです。
アメリカズカップ ばんざ~い !

2008年03月16日 (日) | 編集 |

観戦艇のチケットはネットで購入したので現地カウンターでチケットを受取りました。
乗り場には 乗船時刻前にもかかわらず、チケットを握り締めた人達が集まっています。
観戦艇は自由席なので、できるだけ早く乗って良いポジションを取ろうというわけね。
でも、こっちの人たちは日本人にように並んだりしません・・・
狭い乗り口でウヨウヨ~っと群れてます・・・
なんだかイヤな予感・・・
で、車椅子の私は係員の注意を引こうと最前列に出てスタンばっておりましたが・・・
甘かった。
係員は私を誘導してくれる気配もなく、ゲートをオープン !
と同時にみんなが我れ先にと乗り込みます。
やっぱり

車椅子だからといって優先してくれるわけじゃない、これがヨーロピアンスタイル。
ある意味、平等な世界だったりします。
これは向かいにいた観戦艇


気を取り直して、車椅子がギリギリで通れる幅の渡し板 全長2mを通り
船のバウ(前方)から乗り込みます。私は1階スタン(後方)の屋外デッキを陣取りました。
とりあえず乗れたし、屋根もあって安全な場所を確保できたので、まあ良しとしよう。
いよいよ出発。
ほとんどの人は2階のオープンエアの座席へ元気良く上がっていったのですが
6月のバレンシアの日差しは相当暑く、次第にみんな1階の室内(冷房と実況中継つき)
に降りてきます。
結局 私のいる場所がベストな観戦ポジションでしたっ えっへん

チケット販売はアメリカズカップの公式サイトからになります。
ウェブ上で日時や枚数を選んでカード情報などを入力していきますが、
スペイン語のサイトなので正直不安でした。
当日 カウンターで受け取った現物がコチラ。ひとり75ユーロです。

チケットにはルイ・ヴィトンカップ ファイナルと印刷されていますね。
一般的には大会をまとめてアメリカズカップと呼びますが、正確には決勝戦だけが
アメリカズカップで、それに至るまでの全戦をルイ・ヴィトンカップといいます。

2008年03月17日 (月) | 編集 |

他にたくさんの豪華クルーザーがプライベートで観戦しに来ています。
レース開始前、みんな海上で待機。


セレブなムードがプンプンしてます。
ビキニのきれいなお姉さんが寝そべってる船もあったり。
そして、レース開始と同時にみんな観戦のベストポジションを狙って
全速力で飛ばしていきます。だから、スピードの遅い船はどんどん置いてきぼり。
レースそのものより観戦側の場所取り争いのほうがおもしろかったりして。

2008年03月19日 (水) | 編集 |

アメリカズカップの前哨戦となるルイ・ヴィトンカップのファイナル1日目

イタリア(ルナロッサ) VS ニュージーランド(エミレーツ)

我らがオフィシャル観戦艇は絶好調なパワーで走り続け、常にベストポジションを
維持してくれたので、快適に見ることができました。
観戦艇は それほど揺れませんでしたが、どこかを必ず握っていないと車椅子が
ズリズリと少しずつ移動してしまうので、レース展開と同様に私も緊張ぎみ。
ある意味、手に汗握る(?)観戦でした。
レースは互角ではあったものの、8秒差でニュージーランドの勝ち !

2008年03月21日 (金) | 編集 |

乗らなくても実況中継付きで見物できます。
港に戻ると、観客たちが岸壁でレース艇の戻りを待ち構えていました。


人々の歓声のなか曳航されて悠々と帰ってくる勝者ニュージーランド(エミレーツ)


ところで・・・
今回対戦した2チームには どちらも日本人が携わっています。
ニュージーランドチームの性能分析担当が鹿取正信さん、
イタリアチームのセールトリマー(帆を調節するポジション)が脇永達也さん。
日本人ってすごいなぁ


2008年03月22日 (土) | 編集 |

負けたのにカッコいいわけですよっ。 おしゃれオーラが漂います。
クルー(選手)がステキ、チームウェアもステキ・・・ うっとり
なんたってプラダがスポンサーだものね。



このあと、ルナロッサのシンジケートに併設しているショップは入場制限が
されるほどの大混雑ぶり。
プラダの1万円以上するポロシャツや、2万5000円以上するスニーカーなどが
飛ぶように売れて レジ前は大行列でした。
・・・と、これだけの盛り上がりを見せたにもかかわらず、
今大会をもって プラダはチームのスポンサーを降りるんだそうですよ。残念 !
さて、寝る前には今日のレースの模様をTV

(正直言って、観戦艇で見るよりTVのほうがわかりやすいですからね)
日本ではアメリカズカップって何? って感じですが、ヨーロッパではニュースで
連日報じらるほど関心の高いスポーツなんです。

2008年03月25日 (火) | 編集 |

バレンシアからバルセロナへ、スペインの新幹線 ユーロメッド で移動です。
バレンシア北駅は、とってもバリアフリー。
駅舎に入るとすぐにホームが見えていて、こぎまわる必要がなくホッとしました。
お昼どきの旅なので、食事

アレルギー、ベジタリアン、糖尿病、イスラムといった特別食の用意もあるとか。

車椅子のまま乗ることのできるスペース 1号車の 1H も捨てがたいのですが
私の車椅子は走行性を良くするために背もたれを低くしており、車椅子のまま
列車に揺られると どうもリラックスできません。
ひとりぼっちのスペースで過ごすのも つまらないし・・・
そんなわけであえて通路向かいの座席 2BC を事前予約し、座席に移って
過ごすことにました。
プレフェレンテクラス(1等車)の場合、出発までの間 ホームのすぐ脇にある
専用ラウンジで休憩できるんですよ。
これはラウンジ内ソファー、ま~ったり落ち着きます。


飲み物やお菓子がいろいろあって全部無料。 で、気の済むまで(?) 水分補給です。
冷たいチョコレートドリンクが気に入りました。

日本の会社 ミキツーリスト や プレステージジャパン 等で予約でき、旅行前に実券を
受け取ることができます。
Renfe(レンフェ/スペイン国鉄)のHPでも直接購入できますが、見慣れない入力項目が
あったりして難解なので、あまりおすすめできないかも。

2008年03月27日 (木) | 編集 |

まずはじめに・・・
クルーズなんて相当お金がかかるんでしょ なんて思っているアナタ !
それは とんでもない思い込み。
クルーズは安上がりだし、とっても便利で楽しい旅なんですよ。
部屋代と1日3食、そして船での移動がコミコミで1日12,000円位から。
夜間に移動していて、朝起きると毎日新しい土地に到着します。

今回乗ったロイヤルカリビアン社の 「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」 は
お客さんが3,000人以上も乗れる巨大客船で、さらに従業員が1,000人乗ります。
船の大きさは、あのタイタニック号の3倍、高さは20階建てのビルと同じ !
部屋数は1,500室以上というから、実に帝国ホテル(東京)の1.5倍の室数に相当します。
巨大ホテルがそのまま海の上を移動してるっていう感じですね。
そして、なによりスゴイのが
船内のどこへでも車椅子で行ける ということ。
西地中海7泊8日の旅はスペインのバルセロナから始まり、バルセロナに戻ります。
12:00乗船開始のところ、私と旦那さまは15:00にターミナルに到着しました。
目の前には乗船前のチェックインで400人以上の長蛇の列が。
これじゃ乗るのに1時間かかっちゃうよ・・・と思いきや、
係の人が声をかけてくれ、混雑していないスイートルーム用のカウンターで
チェックインを済ませてください、と案内してくれちゃいました。
スイートのゲストじゃないのに。ラッキー!
わずか5分でチェックイン完了です。アメリカの船なので車椅子ユーザーに対する
ホスピタリティがスマートで徹底しています。幸先のよいスタートを切りました。
乗船口に向かう途中に売店を発見。
旅の最中に部屋で飲む水は、ここでまとめ買いするのがおすすめです。
(1.5Lペットボトル×6本入りで8ユーロ)

2008年03月28日 (金) | 編集 |

いきなりバリアフリーを実感できる嬉しいものを発見。
プールに下肢障害者用の リフト がついているではありませんか。
回転シートになっていて、クルリとプールに入れる仕組み


プールサイドの小さなステージでは、生バンドが演奏

うぉ~、船がまだ動いていないのに 気分がどんどん高揚してくるぞ~っ。

2008年03月30日 (日) | 編集 |


女性用トイレの入り口。一般の人は手で押し開けるのだけれど、車椅子ユーザーが
ラクに入れるよう、壁にスイッチがついています。
スイッチを押すと扉が向こう側へゆ~っくりと開いていきます。
中にはいくつかの個室が並んでいて、一番ドアの大きいのが車椅子向け。
やっぱり個室のドアもスイッチひとつで開閉できるようになってます。

手すりが左右両側にないのは ちょっと残念かな。
アメリカもヨーロッパも こういう手すりの付け方してる所って多いですよね。
手洗いは自動水栓です。
掃除が行き届いていて感じのよいトイレでした



2008年03月31日 (月) | 編集 |

あるのですが、今回の部屋は車椅子用じゃないんです。 ぐすんっ
クルーズの2か月前に空室の照会をしたところ、既に車椅子室が全て予約済みに
なっていたのでした。一般の部屋もあまり空いていなくて、あれこれ選べる状況では
なく・・・
教訓。 希望の部屋をキープしたければ 早めに予約するべし !
ハイクラスな部屋ほど数が少ないので早々にSOLD OUT になるんだとか。
あんまり参考にならないかもしれませんが、車椅子の私と健常な旦那さまが2人で
泊まったお部屋 (カテゴリーL) を紹介しましょう。

クイーンサイズベッドで高さは55cm。
ベッドの上ではタオルでつくった象さんが、船内新聞を読んでたりします。
毎日遊び疲れて部屋に戻るといろんな動物が待っていてくれて、癒されちゃう。

2008年04月02日 (水) | 編集 |

一般向けのお部屋なので、車椅子ユーザーが使えるようにはなっていません。
そこで、ゲストリレーションデスク (ホテルでいうフロント) へ行って
「シャワーチェアってありますか?」 とダメもとで聞いてみたところ・・・
すぐに運んできてくれました。
聞いてみるもんですねっ


バスルームの扉の有効幅は50cm、車椅子のままでは入れない幅なので、
扉の外にある車椅子から 扉の中にあるシャワーチェアに移乗します。
タオル3種とシャンプー(コンディショナー入り)、石鹸、ティッシュが完備。
歯ブラシや歯磨き粉はありません。(が、船内のショップで売ってますよ)

2008年04月03日 (木) | 編集 |

メインダイニング で行われます。
ここでの食事代はクルーズ料金に含まれています。(アルコール

クルーズの申し込み時に、食事時間(2部制) と テーブルの大きさをリクエスト。
同行者だけでテーブルを囲みたい人は小テーブル、ほかのゲストたちと一緒に
食べたい人は大テーブルを選びます。
私たちは、大テーブルにしました。
カナダ、アメリカ、イギリス等、年齢は20代の新婚さんから70代の老夫婦まで様々。
5組の夫婦、計10名のテーブルです。
毎晩 初日と同じメンバー、そして同じウェイターたちと過ごします。

これは食事のあとにウェイターが勢ぞろいしてご挨拶しているところ。圧巻 !
料理のバリエーションは毎晩変わるので食べ飽きることはありません。
前菜・メイン・デザートからひとつずつ選ぶ、プリフィックススタイル

気分によってはシェイプメニューといわれる低脂肪食にしてもいいし、軽めに
したければ前菜はスープで、メインはパスタで、という選び方もできます。
頼めば 日本語表記のメニューや、お子様用の料理も出てくるんだそうですよ。
メインダイニングの入り口には病院などで見かけるウェルパスのような速乾性の
手指消毒剤が入ったスタンドが置かれていました。
衛生面にも気を配っているところがイイ感じ。
「今日はディナーというよりバイキング形式でカジュアルに食べたいなぁ・・・」
というときには、 別フロアにあるウィンジャマーカフェに行くのもよいでしょう。
そのときの気分で自由に決められるところがいいですね。
深夜でも何かしら食べられるわけですから、大食いさんには嬉しい限り。

2008年04月05日 (土) | 編集 |

昨晩スペインのバルセロナを出航した船は、朝 フランスのビルフランシェ(ニース)に
到着していました

海側から陸をながめることが出来るのは、クルーズの醍醐味のひとつ。
寝てるあいだに次の寄港地に着いてるので体もラクです。

朝食はウィンジャマーカフェでいただきました。もちろん食べ放題。
シリアルだけで10種類ぐらいあって迷っちゃうし、目の前でオムレツを作ってくれるし、
朝からとっても気分がいい。
ビルフランシェは港が小さく客船が横付けできないので、沖に停泊しテンダーボート
(小型船)に乗り換えての上陸となります。

これがテンダーボート。車椅子でスロープを下り、桟橋へ。ボートの床と桟橋が
同じ高さだから、車椅子のまま介助なしで スルッ と乗れました。
でも上陸したビルフランシェの街は山と海にはさまれた坂道の多いところなので
ちょっと車椅子にはハードかな。 (・・・というか、連れの旦那さまにとってハードです)
そんなわけで、タクシーで15分ほどの ニースへ移動 してみることにしました。
サレヤ広場でタクシーを降りて花市場

レストランは、車椅子で入りやすいオープンエアスタイルばかり。
すぐ近くにある海岸通り プロムナード・デザングレ も車椅子にやさしいエリアです。
歩道の幅が15m以上あって、段差な~し。
ネグレスコホテルなどの有名ホテルや、ビーチを眺めながらぶらぶらお散歩。
こんなゆる~い旅もいいものです。

夕方の出航時間に遅れないよう、早めに戻ることに


2008年04月07日 (月) | 編集 |


ボイジャー・オブ・ザ・シーズの5F(デッキ5)にはちょっとした街があって
お土産、衣類、時計、化粧品等のショップやバー、カフェが並んでいます。
4フロアぶち抜きの高い天井が印象的。
手前に階段が見えていますが、隣にガラス張りのエレベーターがちゃんとついて
いますので、車椅子でのストレスはありません。
日によって装飾が変わったり、セールをやっていたり、スタッフによるパレードが
行われたり・・・飽きさせない工夫がいろいろです。


楽しめます。なんと朝は6時から、そして夜中の4時までオープン。 がんばりすぎ
カウンターだけではなくて、奥にテーブル席もありますから 車椅子

過ごせます。 無線LANスポットにもなっていましたよ。
ネット環境については、またのちほど触れることにしましょう・・・
船内では いたるところで生演奏



子供たちの目を釘付けにしていたのは、タトゥーシールのコーナー。
そう、船内には こんな小さな子供がたくさんいます。
客船クルーズがいかに 子供天国 かは、次へ


2008年04月09日 (水) | 編集 |

クルーズに子供を連れて行くなんて、とんでもないって思いますか?
それ、違います

だって、船は 動くアミューズメントパーク なんですからっ。
たとえば、お子様専用プール。上の階から赤い滑り台で降りてきますよ~。


遊び疲れたらすぐ近くの 「ジョニー・ロケッツ」でお昼ごはん。
アメリカで有名なハンバーガーショップです。(以前 六本木ヒルズにもありました)
どこから食べたらいいの? っていうぐらいボリューム満点

ハンバーガー5種類、サンドイッチ6種類、ホットドッグ、ケーキのほか、ポテトや
オニオンリング、チリなど。
カバーチャージが$3.95必要ですが、いくつ食べてもいいんです!
・・・って、日本人は1個で おなか一杯ですけど

もちろん、別フロアにあるバイキングスタイルのカフェへ行けば昼食はフリー
(料金不要)ですよ。その日の気分でランチの場所を選びましょ。


あ、船内での費用は 下船前にまとめて払うから、現金を持ち歩く必要は
ありません。

ちなみに大人には 別フロアに ちゃんとしたカジノがありますのでご心配なく !
もちろん車椅子

【キッズプログラム】
6か月~17才まで、年齢別に遊びと学びをミックスさせたキッズプログラムが
無料で用意されています。たとえば、

リズムに合わせて踊ったり、数字の形を合わせて遊んだり・・・

おもちゃでの海賊ごっこやブロック遊び

ソフトクリームパーティや、グミキャンディづくり、フェイスペインティングなど
今回の地中海クルーズでは、子供の大半はアメリカ人で、その他 スペイン人、
イタリア人、インド人など様々でした。
いろんな言葉が飛び交い、貴重な体験ができます。

2008年04月11日 (金) | 編集 |

ボイジャー・オブ・ザ・シーズの船内には あっ



登ると海面から60mの高さで絶景なんだとか。初心者レッスンもあります。





全長38m、壁にはクッションがついていますので体当たりもOK。


コースにはアップダウンやねじれがありますからネ。
すぐ近くにはゴルフ好きの人のためのバー 19th Hole が。
深夜2時まで営業してます。

2008年04月12日 (土) | 編集 |


この車椅子の主はアメリカ人のおじいさん。只今プールでスイミング中。
客船のなかには車椅子のゲストがとても多いので、ごく自然にこんな車椅子の
抜け殻 があったりします。
したいように過ごす。
ここでは車椅子でも何ひとつあきらめることなく 過ごせます・・・ これって、しあわせ


プールがあるデッキに出るには自動ドアを使います。
わずかな段差にも解消スロープがついているので、車椅子ユーザーは
どこへ行くにも移動がスムーズです。

2008年04月14日 (月) | 編集 |


電動車椅子のユーザーを見つけました。
バーカウンター壁にはテレビがぶらさがっていて、スポーツ中継を見られます。
テニスのフレンチオープンの時期だったので、画面を気にしている人多し。
カウンターの裏手に車椅子トイレ


2008年04月16日 (水) | 編集 |

7泊8日のクルーズでは、メインダイニングでの夕食時の ドレスコード

ベッドの上に置かれている船内新聞に コードの指定が書かれています。

船内には男性フォーマルウェアのレンタル店がありました。
タキシードパッケージが85ドル。 単品ならシャツ12ドル、靴12ドル etc
★フォーマル★ 2回
男性は会社用のスーツにネクタイで十分ですが、Yシャツは色つきにするとおしゃれ。
かわいい蝶ネクタイ

女性も 叶姉妹のような(?) ロングドレスを着ている人はごくわずかです。
半数以上の女性が、ひざ下たけのシンプルなワンピースでノースリーブのものを
着てました。日本人の女性って年をとるとノースリーブってあんまり着ませんが、
欧米のかたは太くてシミだらけの腕でも いさぎよく ムッチリ 出してます。
日本人なら着物が最もクール

どうしてもフォーマルが苦手、という人はメインダイニングで食事をせず、ブッフェ
(バイキング)に行ったり ルームサービスにするという手もありますけれど、
せっかくのクルーズだからフォーマルナイトは是非参加してほしいです。
★スマートカジュアル★ 1回
男性はジャケット着用でノーネクタイ、女性は普通のワンピース。
えーっと、デパートなどにお買物に行くとき程度の格好で大丈夫です。
つまり、不意に街で知人に会っても恥ずかしくないレベルっていったらいいのかな

★カジュアル★ 4回
ポロシャツにスラックスといった普段着でOKです。船内新聞には「メインダイニング
での夕食時、短パン、タンクトップ、Tシャツはやめてね」と記載してありますが
女性もスパンコールのついたタンクトップやデザイン性のあるTシャツなどは着て
いました。ジーンズ

船内のショップでは、トラベルジュエリー(華やかなイミテーション)が売られていて
女性に人気。 指輪2個

ヘアやネイルのサロンもありますので、気分を変えたいかたは是非っ


2008年04月18日 (金) | 編集 |


クルーズ期間中のクレジットカードのようなものです。
船内では これを提示すればキャッシュレスとなり、現金を持ち歩く必要はありません。
現在の利用状況 は お部屋のテレビ画面でチェックできます。
また、部屋のカギや身分証明の役割もあります。
寄港地での乗り降りのときは このカード

しています。はじめの乗船のときに顔写真を撮り、データとして保管されているから
途中から別の人間がすりかわって乗り込むことはできないんだとか。

2008年04月20日 (日) | 編集 |



ライブラリーにデスクトップPCがあり、24時間ネット接続できます。
椅子はキャスター付で どかすことができるから、車椅子でも使い易いです。
接続料金は$0.5/分で、お得なパッケージプランも。
($25/60分、$35/90分、$50/150分)
ノートPCを持参していたので、早速プールサイドで 無線LAN を試してみました。
(その前にライブラリーのPCでサインアップしましょ)
ビールでも飲みながら 寄港地でのバリアフリー情報を集めてたり、
クルーズ終了後のホテルやレストランを予約してみたり・・・
PCがあると旅のイメージがしやすくて、とっても助かります。
船内にはWiFi接続のホットスポットが全部で6か所。
どうしても自分の部屋でなきゃイヤ・・・という場合は100ドル(1クルーズ)で
アダプターをレンタルできるんだそうです。
もちろん、ネット以外にも 電話やFAX での通信手段がありますよ。

寄港時以外なら、日本から船へかけてもらうことだってできます。
