オリビア プラザ ホテルOlivia Plaza Hotel ★★★★
ここに泊まることにしたのは、カタルーニャ広場の真ん前で観光や買い物に便利なこと、
そしてデザインがオシャレだったこと。2006年オープンです。
まずはメールでお願いしていた 車椅子用のアクセシブルルーム に通されました。
真っ先にシャワールームをチェック。
確かに車椅子で入れる幅はあるけど、あとはフツー。しかもシャワーチェアがない。
「シャワーの時の椅子の貸し出しは?」ときいたら
「ありません。床に座ってください」だって・・・
こんな対応はヨーロッパではよくあることなので驚きもしませんが、ホントがっかり。
私のような脊髄損傷の場合、両足が麻痺していて 人が支えても全く立てません。
車椅子から床に降りるのは落っこちればいいので簡単ですが、その逆は
体力とコツが重要で、私は人や台の助けがないとサクッと上がれないんです。
だから床に降りるなんていうのは、よっぽどの非常事態でないとやりません。
例えて言うならば、健常な人が「あぐら」をかいたまま両腕だけの力で床から車椅子に
這い上がるようなもの。足を使わず乗るってことです。
ヨーロッパでは、
車椅子用の部屋 イコール 車椅子で通れる部屋 程度の認識なんですよね。
そんなこんなで、悩んだ結果 一般のお部屋に替えてもらうことにしました。
これは替えてもらったあとの部屋の写真です。



この大きめな湯船が気に入りました。
湯船の中に座って両足を伸ばしてシャワーを浴びることができます。
蛇口が伸びてシャワーヘッドのようになるので、体を洗いやすくて便利。
湯船から出るときは、湯船のふちに両腕をついてお湯の浮力を借りて体を持ち上げ、
ふちに一度座ってから、車椅子にトランスします。

洗面台の高さは93センチもあり、手は洗えるものの、歯磨きはギリギリ。
口からすすいだ水を出すのがやっとなんです。
仕方ないので 洗顔時には湯船のシャワーヘッドを使うことにしました。
世の中ユニバーサルデザイン( = 誰もが使いやすいデザイン) の時代だといいますが、
これは誰のためのデザインなんでしょうね。
ダンナ様も 「水がシンクの外に飛び散って使いにくい」 と申しておりました。
今日の教訓 --- オシャレなホテルには試練あり
荷物をホテルに預けて、まだ朝早いバルセロナを車椅子で散策だっ。目指すはサグラダ・ファミリア !
片道2.5kmの道のりですが、歩道のコンディションが良くてびっくり。
正直、東京よりバリアフリー化が進んでいると感じました。
歩道から横断歩道に出るときにありがちな1センチ程度の段差さえもしっかり解消
されてるところが多く、車椅子での微妙なキャスター(前輪)上げなどほとんど必要
ありません。
歩道の幅がど〜んと広いグラシア通りを車椅子でスイスイ走りながら、途中
カサ・バトリョ、カサ・ミラといったガウディの代表作に見とれつつ、
いつのまにかサグラダ・ファミリアへ到着。

まるで今にも動き出しそうな躍動感。言葉が出ない。
車椅子で中に入れます。
↓ 出口付近のスロープ。ショップにも車椅子
で入れましたよ。
貸出用車椅子も完備してました。
ずいぶん長々とクルーズでの体験について書いてきちゃいました。なんと35回にも分けてしまったようです・・・


ここでクルーズのスケジュールをおさらい。
ロイヤルカリビアン社 Royal caribbean international
ボイジャー・オブ・ザ・シーズ号 Voyager of the seas
西地中海7泊8日 7 night classic mediterranean cruise
↓ 地名クリックで過去記事へ飛びまぁす。
1日目 バルセロナ (スペイン)
2日目 ヴィルフランシュ/ニース (フランス)
3日目 リボルノ/フローレンス/ピサ (イタリア)
4日目 チビタベッキア/ローマ (イタリア)
5日目 ナポリ (イタリア)
6日目 パレルモ (シチリア島/イタリア)
7日目 終日クルージング
8日目 バルセロナ (スペイン)
料金 US$600〜 3食付
つまり、宿代・食事代・移動費用ひっくるめて 1日1万円以下。
「クルーズって高いんでしょ」なんて とんでもない思い込み ! 実に激安旅行と言えます。
アクセシブルルーム(車椅子室) 16室あり
船内はバリアフリーで どこへでも行けますよ
(2007年6月乗船)
私と同じ車椅子ユーザーのかたには、特に読んで頂きたいな。
ボイジャー・オブ・ザ・シーズ号 下船日の朝自分のスーツケースにつけたタグの色ごとに下船時間が区切られています。
3,000人以上 が一度に降りることは出来ませんからね〜

飛行機の時間が近くて下船を急いでいる人は、事前に申告すれば優先的に下船
できるようになっています。
慌てて降りても、荷物は受け取れませんので、とりあえずいつものように朝食を。
みなさんは劇場等に集合して階段で出口に向かいますが、車椅子ユーザーの
場合は出口に最も近い4Fスクーナーバーに集合することができます。
時間になり、最後のセキュリティチェックが終わったら、ゆるやかなスロープで船を降り
ターミナルへ。

まるで空港みたい。ターンテーブルに流れてくる自分の荷物を取ります。
近くにいるポーターに声を掛ければバスやタクシーに積み込むまで請け負ってくれます。
(チップは荷物1個につき1.5〜2ユーロを現金で)
我々はタクシー
でバルセロナの中心にあるホテルへ直行することにしました。ターミナルの外にはタクシー待ちの長い列がありましたが、次から次へとタクシーが
来ているので 待つストレスは感じません。
まだ朝の8時半。有意義な1日の はじまり はじまり。
ボイジャー・オブ・ザ・シーズ号の船旅、いよいよ終盤です。日本人が苦手とする「チップ」ですが、手順は決められているので大丈夫 !
下船2日ぐらい前にチップについての申込書がベッドに置かれています。
推奨金額が既に記載されていますので金額で迷うことはありません。
署名をしてゲストリレーション(フロント)に設置された箱に入れておきます。
そうするとチップの金券が部屋に届きます。(写真右側)

↑ 写真左側の黄色いのは、スーツケースに巻きつけるタグ。
下船時刻に合わせて色分けされています。
最終日のディナー時は専用封筒に入れた金券を忘れずに持参して
同席の皆さんと同じタイミングでウェイターたちに手渡しましょう。
笑顔で渡して、1週間ありがとう の握手。現金を封筒に入れて渡しても構いません。

チップの推奨額ヘッドウェイター(責任者) $0.75×7日
ウェイター(メニューの説明をしてオーダーをとる人) $3.50×7日
アシスタント(水やワインを注ぐ人) $2.00×7日
ステートルームアシスタント(部屋清掃) $3.50×7日
※ スイートルームの場合は$5.75×7日
部屋の清掃係は1日に2度ぐらいは廊下ですれ違うので、そのときに渡しましょ。
スタッフは皆やる気に満ちていて、ホント優秀でした
クルーズ6日目は車椅子でパレルモめぐりパレルモはイタリア・シチリア島の州都。
街なかは石畳で車が多いエリアです。
横断歩道を渡りたくても縁石が隅切りされていなく、いちいち15cmの段を降りたり
登ったりしなければならず、しかもその縁石が微妙に欠けていたりして、車椅子の
車輪がしっくり当たってくれません。
車椅子での段差越えは得意分野ですが、これじゃ実力発揮できません。実に不便。
たまに車道を通らざるをえないのだけれど、車はおかまいなしに走っています。
ふんっ、負けないもんねっ

ここでもナポリでお世話になった 「シティ・サイト・シーイング」の赤いバス で
観光してみました。港前にバス停があります。
ナポリのときの乗車券を見せると、20ユーロがリピーター割引で10%オフ !
パスは低床で、車椅子用にスロープがしゅるっと出てきます。

ルートは2つあり、どちらも1時間でひと廻りしてスタート地点に戻ります。
もちろん日本語イヤホンがついてますよ。
Aコース ポリテアーマ劇場 → マッシモ劇場 → クアットロ・カンティ →
ステーリ宮 → 植物園 → 中央駅 → 王宮 → カテドラーレ → ヴッチリア
Bコース ポリテアーマ劇場 → イギリス庭園 → マルフィターノ宮 →
ツィーサ城 → カーポの市場 → マッシモ劇場 → 港
ひととおり観光をしてから、ヴッチリア市場 でバスを途中下車しました。
パレルモは市場が刺激的。道の石畳がでこぼこしていたり、魚屋から流される水で
道が濡れていたり、車椅子でのアクセスは決して良いとは言えないけれど、
おもしろいものを見たくて、食べたくて、頑張ってこいだのでありま〜す。

早速 パニーニ・コン・ミルツァを食らう !
なんと牛の脾臓を煮込んだモツバーガーです。
ゲッ・・・と思ったのも一瞬だけ。塩気がほどよく、旨〜い

他にもゆでだこの屋台があったり、正体不明な動物の肉がパーツごとに( ? )
ぶらさがっていたりで、不思議ワールドを満喫しました。
市場のからすみ売り。無造作にぶらさがってます。

ここのからすみは、ボラじゃなくってマグロの卵よ。(100g 12ユーロ)
最後の寄港地
パレルモでした。
次にバルセロナに着いたら、船旅が終わってしまうのさ
車椅子でナポリを満喫しませう。ナポリといえば ピッツァ
でしょ。人気店「ディ・マッテオ」を目指し、乗り降り自由な赤いバスを途中下車しました。
スパッカナポリという地区にあるんだけれど、とにかく 石畳 がたいへん。
石と石の間にある溝に車椅子のキャスター(前輪)がハマってしまいます。
キャスターを上に浮かせ気味にして進まないと、前のめりに転倒しちゃいそう

「ディ・マッテオ」の入り口には20cmの段差がひとつだけありました。
ドアらしきものはなく、店内はフラットです。
1階席はテーブルが6つほどで、2階席へ行くには階段。

早い 安い 旨い ! マルゲリータが たったの3ユーロ。
釜にカメラを向けたらポーズをとってくれました。
どうもありがとう !

Di Matteo 「ディ・マッテオ」
Via Tribunari 94
081-455262
※ マッテオの発音は、マ ではなく テ のほうにアクセントを置くと本物っぽい感じよ〜
ピッツェリアに行きたいけど、完全バリアフリーなお店でなきゃイヤ、というかたには
こちら
はいかが? Di Matteo から100m離れたところで見つけましたよ。お腹が一杯だったのでお店には入りませんでしたが、ご参考まで。

こちらのお店もマルゲリータは3ユーロ
I Decumani
Via Tribunali 58
081-5571309

ナポリで暮らすなら、電動車椅子がいいなぁ
ナポリで絶対おすすめなのが、真っ赤な2階建ての観光バスシティ・サイトシーイング・ナポリ。
なんと全車両が車椅子対応、パーフェクトで涙もの
です。
ムニチーピオ広場を拠点として2ルート。1日乗り降りし放題22ユーロで、
日本語のイヤホンガイドつき。
もちろん何周してもかまいませんし、2ルートの両方を乗り継いでもいいんです。
(土日はもう1ルート増えますよ。)
途中のバス停から乗り込んでスタートすることができます。
バスの中でお金を払い、イヤホンを受け取るだけ。予約は不要です。

シティ・サイトシーイング・ナポリ
旅といえば、ぶらり途中下車だもの


